グラスリッツェンは、
専用のペンを使ってガラスに繊細な彫刻をする
ヨーロッパの伝統工芸です。
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と、聞くとそれだけで
「何やらむずかしそう、大変そう」な気がしますか?
実は専用針の他は
ご家庭にあるもので道具が揃い、
気軽に始められるのです。
「彫る」というと、
彫刻刀のようなものを想像される方も
多くいらっしゃると思います。
けれども
グラスリッツェンはガラスの表面を軽く削って
模様を描くので、深く彫るわけではありません。
こちらの道具を使います。
この専用ペンを使い、手で彫っていくので
自分のペースで「ゆっくり確実に」線を引くことが可能です。
「え、機械で彫るのではないんですか?」
という声も聞こえてきそうですね。
手彫りなのです。
ヨーロッパで発祥した時から道具の改良がなされ
使いやすくなっていますが、方法は変わっていないのですよ。
*近年は、ミニルーター(ホビールーター)という
機械でガラスに彫る方法も出てきました。
ルーターで彫るやり方をグラスリッツェンと思って
おられる方も多いのですが、基本は手彫りです。
ルーターと手彫りの違いについては別の記事でお伝えします。
ご参考までに、こちらがミニルーターの写真。
木工や金属、樹脂などの加工にも使われていますね。
先ほど専用ペンのご紹介をしましたが
その他はご家庭にあるものでたいてい揃います。
①ガラス素材
②彫りたい図案
③油性ペン(細)
④ハサミ
⑤セロハンテープ(マスキングテープ)
⑥マニュキア除光液
⑦濃い色の布
セロハンテープは透明で良いのですが
ノリ残りがあるので、マスキングテープがおすすめです。
いかがですか?
針以外なら、家にありそうなものばかりですね。
ガラス素材も、ごく普通のプレーンなもので OK。
ご自宅にあるガラス皿やワイングラスに彫れるというのも、
グラスリッツェンの魅力の一つです。
これから何回かに分けて
彫り方や道具、ガラス素材についてもお伝えしていきます